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2015/05/30 (Sat)

有機合成化学教室の森田雄也大学院生、清水洋平助教、金井求教授らが、カルボン酸を目印に炭素骨格を伸長する触媒を開発

東京大学大学院薬学系研究科 金井求教授、清水洋平助教らの研究グループは、医薬品や天然物に含まれることの多いカルボン酸を選択的に変換する新たな技術の開発に成功しました。
医薬品や天然物などの複雑な構造を有する有機分子を直接的に変換する反応は、化合物の性質を様々に調節できる可能性を秘めていますが、思い通りの位置に思い通りの変換を施すことは困難でした。同研究グループはホウ素触媒を用いることにより、例えば抗炎症薬として使用されているロキソプロフェンなどに含まれるカルボン酸部位から選択的に炭素骨格を伸ばして行く反応を実現しました。また、同様の方法で、我々の食卓にもあるお酢の主成分である酢酸からβアミノ酸と呼ばれる特殊なアミノ酸を多種合成することにも成功しました。医薬品や候補化合物にはカルボン酸構造を有するものが多数存在するため、この構造のみを選択的に変換する反応は、新規医薬品を創出するための強力な武器として期待されます。
本成果は、アメリカ化学会誌「Journal of the American Chemical Society」にオンラインで公開されました。

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