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2017/02/07 (Tue)

有機合成化学教室の嵯峨裕ERATO博士研究員、小島正寛大学院生、布施拡学部生、金井求教授らが水素社会の実現を目指したハイブリッド触媒系の開発に成功

有機合成化学教室の嵯峨裕ERATO博士研究員、小島正寛大学院生、布施拡学部生、金井求教授らのグループは、室温・可視光照射条件における有機分子からの水素ガス放出反応を世界で初めて達成しました。本研究成果はJournal of the American Chemical Society誌のオンライン速報版に掲載されました。
 
水素ガスは、廃棄物として水のみを排出する、究極的にクリーンな次世代エネルギーキャリアです。この近未来型水素エネルギー社会実現のためには、爆発性のある危険な水素ガスを安全・安定な形で貯蔵・運搬し、好きな時に水素ガスとして排出しうるシステムの構築が必要となります。本研究グループは、光触媒、金属触媒、有機触媒の三者を融合したユニークなハイブリッド触媒系を開発することで、世界初の室温・可視光条件における有機分子からの水素ガス放出反応を達成しました。また、分子化学研究所正岡重行准教授らとの共同研究によって、不安定かつ短寿命な反応種を経由する詳細な機構解析にも成功しています。本成果をもとに、元素戦略的に有利な成分から構成され、より少ない量で、より高速な水素ガス放出を可能とする触媒系へと進化させ、触媒開発から水素社会実現へ向けた研究を進めていく予定です。
 
雑誌:Journal of the American Chemical Society
題目:Hybrid Catalysis Enabling Room-Temperature Hydrogen Gas Release from N‑Heterocycles and Tetrahydronaphthalenes
著者:Shota Kato, Yutaka Saga, Masahiro Kojima, Hiromu Fuse, Shigeki Matsunaga, Arisa Fukatsu, Mio Kondo, Shigeyuki Masaoka, Motomu Kanai
DOI番号:10.1021/jacs.7b00253 
アブストラクトURL:http://pubs.acs.org/articlesonrequest/AOR-RrE4wQfUXP857fDPTFXe

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