ニュース|東京大学大学院薬学系研究科・薬学部

東京大学大学院薬学系研究科・薬学部
  • アクセス・お問合わせ
  • サイトマップ
  • ENGLISH
  • 東京大学
東京大学大学院薬学系研究科・薬学部

ニュース

2014/09/10 (Wed)

齋藤康太助教、堅田利明教授らのグループが、巨大分子であるコラーゲンの分泌について新たなメカニズムを解明

 齋藤康太助教、堅田利明教授らのグループは、巨大分子であるコラーゲンの分泌について新たなメカニズムを解明しました。本研究成果は2014年9月8日付けで米科学誌「Journal of Cell Biology」電子版に掲載されました。また本論文は「Journal of Cell Biology」In this issue (doi:10.1083/jcb.2066iti2)でも紹介されました。

(原著論文):Concentration of Sec12 at ER exit sites via interaction with cTAGE5 is required for collagen export (doi:10.1083/jcb.201312062)
 
【発表概要】
 骨や皮膚を形づくるために必須であるコラーゲンは、小胞体で合成された後、細胞外へ分泌されて機能することが知られています。小胞体からの分泌は、一般に、直径約60~90 nmのCOPII被覆小胞によって行なわれますが、コラーゲンは長さが300nm以上もあるため、小胞に入りきらず異なったメカニズムで分泌されると考えられてきました。また、このコラーゲンの分泌には低分子量Gタンパク質であるSar1をはじめとしたCOPII被覆因子が必要であることは知られていましたが、詳細なメカニズムは明らかとなっていませんでした。今回、齋藤康太助教、堅田利明教授らのグループは、Sar1の活性化因子であるSec12が、同グループが以前単離していたコラーゲン受容体の構成因子であるcTAGE5と直接結合することを明らかにしました。 また、この結合は、Sec12の小胞体上における適切な局在に必須であること、さらにコラーゲンの分泌に特異的に必要であることを明らかにしました。以上のことから、コラーゲン受容体による小胞形成因子の効率的な活性化が、コラーゲン輸送に重要であることが明らかとなりました。本研究の成果は、コラーゲン分泌障害によって起こる様々な疾患の理解、およびコラーゲン分泌を促進する薬剤の開発等につながることが期待されます。

前の記事へ 次の記事へ

2015/08/26 (Wed) 岡崎朋彦助教、後藤由季子教授らが、ウイルスに感染した細胞が死ぬか生きるかを決める仕組みを発見
2015/08/18 (Tue) 有機合成化学教室の井田悠大学院生、西光海研究員、國信洋一郎ERATOグループリーダー(准教授相当)、金井求教授らが、置換困難な位置に選択的に官能基を導入する触媒反応を開発
2015/08/01 (Sat) 有機合成化学教室の博士課程3年生の山本久美子が「ロレアル-ユネスコ女性科学者 日本奨励賞」を受賞
2015/06/24 (Wed) 大手友貴大学院生、村田茂穂教授らが、有用キラーT細胞を「正の選択」する自己ペプチドを解明
2015/05/30 (Sat) 有機合成化学教室の森田雄也大学院生、清水洋平助教、金井求教授らが、カルボン酸を目印に炭素骨格を伸長する触媒を開発
2015/04/09 (Thu) 薬品作用学の池谷裕二教授、乗本裕明大学院生が、微小脳チップで新感覚を創ることに成功
2015/04/01 (Wed) 薬品代謝化学の浦野泰照教授らが、ホタルの光で生理活性分子を高感度に捕らえることに成功
2015/04/01 (Wed) 薬品代謝化学の浦野泰照教授らが、がん細胞を光らせて検出する新たなスプレー蛍光試薬を開発
2015/02/24 (Tue) 小西健太郎大学院生(当時)らが、ビタミンKの消化管吸収を担うトランスポーターとしてNPC1L1を同定
2015/02/14 (Sat) 李尚憲大学院生、田口友彦准教授、新井洋由教授らが、脂質二重膜におけるリン脂質(ホスファチジルセリン)の非対称性分布の意義を解明
PAGE / 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

PAGE TOP