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2014/05/09 (Fri)

モサラネジャッド健太元大学院生、関根悠介元助教、一條秀憲教授らが、ウイルス感染応答を制御する新たな分子メカニズムを解明

  細胞情報学教室の一條秀憲教授の研究グループは、ウイルス感染よって引き起こされる自然免疫応答や細胞死に、DHX15というタンパク質が重要な役割を果たしていることを明らかにしました。本研究成果は、2014年4月29日に、米国の科学雑誌「Science Signaling」に掲載されました。
 
(原著論文): The DEAH-Box RNA Helicase DHX15 Activates NF-{kappa}B and MAPK Signaling Downstream of MAVS During Antiviral Responses (Science Signaling 2014, 7, ra40)
 
【発表概要】
 自然免疫応答や細胞死は、感染したウイルスの増殖を抑えるために生体が引き起こす重要な防御機構です。ウイルスに感染した細胞において、ウイルスを感知したタンパク質が細胞内シグナル伝達分子を活性化することでウイルスの増殖を抑えるサイトカインの産生や細胞死を誘導することが知られていますが、どのような分子機構でこれらの細胞応答が誘導されているかについては、不明な点が残されていました。
東京大学大学院薬学系研究科の一條秀憲教授とモサラネジャッド健太元大学院生らの研究グループは、自然免疫応答や細胞死を誘導するリン酸化タンパク質(MAPキナーゼの一種、p38 MAPキナーゼ)を活性化する新しいタンパク質DHX15をショウジョウバエで発見し、DHX15がRNAウイルスに対する細胞応答においてサイトカインの産生や細胞死の誘導に関与するMAPキナーゼや転写因子NF-κBを活性化していることを明らかにしました。
本研究成果により、DHX15のような転写因子を活性化するタンパク質を創薬の標的とすることで、ウイルス感染をはじめとした、MAPキナーゼやNF-κBの活性化を引き起こすさまざまなヒトの疾患に対して新たな治療薬の開発を提供するものと期待されます。
 
プレスリリースはこちら
http://www.u-tokyo.ac.jp/public/public01_260430_j.html

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